材木を千枚見てきました(下仁田・上野村・秩父市)
2017.10.03
先日木材を探しに群馬県(下仁田・上野村)から埼玉県(秩父市)へ行って参りました。AM9時に高崎駅に集合し秩父でPM18時に解散。およそ9時間の旅でした。

今回は上野村で木工を始めて約30年になります『丸山木工房』の丸山さんに案内をして頂きました。丸山さんには弊社新丸ビル店の「椅子」をオーダーで作って頂いた時からのご縁です。もうかれこれ十数年のお付き合いになります(^▽^)/
☟丸山さんに作って頂いた椅子の動画(2014年)です。現在日比谷国際ビル店(かつ吉)にて使っている椅子です!製造工程がこんなになっているなんて当時は知りませんでした。
さて新幹線で『JR高崎駅』に集合です。この日は新丸ビルの店スタッフ2名も同行しました。木を探す旅の始まりです!

1.関口製材(下仁田)
最初にお邪魔したのは下仁田にある『関口製材所』さんです。比較的若い(製材して1年程度)材を多くお持ちです。欅や最近人気のウォールナットを数十枚見させて頂きました。

この材達はご覧の通りまだ完全に乾燥はしていません。水分20%程度でしょうか。

傷がある物は比較的安価で購入できるようです。

奥様が木材水分計で測ってくださいました。縦に置いているので下に行くほど水分度は高くなっていました。

今回は同行希望の社員も一緒に伺いました。二人とも木や職人さんに興味があるようで熱心に観ていました。

上の画像は栃です。白くて強くて、最近はとても人気があるようです。

こちらも近頃人気のウォールナットです。加工する必要はありますが、この価格はお買い得だと思います。

ご主人に詳しく説明をして頂きました。本当はまだ売り物じゃないんだよね。乾いてないから!と正直に教えていただきました。

幅が広くなればなるほど希少価値が上がり、価格も上がる傾向にあります。

一か所目から数十枚の無垢材を見て、頭の中がくらくらしてきました。日頃見慣れていないので。

2.丸山木工房(上野村)
次に伺ったのは今回のガイドをして頂いた丸山さんの工房です。スケジュールの都合で10分程度だけお邪魔しました。

丸山さんは椅子や箪笥などを設計されています。この材達もいつかそういった製品になるのでしょう。沢山の無垢材をお持ちでした!

製材してこうやって置くことで木は自然乾燥します。5年乾燥させれば、その後暴れる(歪む)ことなく使えるケースが多いそうです。
もみじの木の木目を見せて頂きました。綺麗なピンク色です。
3.物産センター山里(上野村)
お昼ご飯です。30年以上営業を続けているお店です。

山で獲れた「きのこ」がたくさん入ったおうどんです。

肉類が一切入っていないのに濃厚な味わいでした。きっと茸のおかげでしょう。

4.上野村森林組合
森林組合さんにもたくさんの材木がありました。

とてもすべて拝見できる量ではありません。数百枚はありました!ケヤキやニレの木を中心に見させて頂きました。

製材して10年~20年程立っている欅(けやき)材です。

このニレの木は厚さ10cm以上ありました。まだ購入はしていませんが、カウンター材として使えたら格好いいなと思っています。
5.丸円製材(小鹿野町)
次にお邪魔したのは小鹿野街の丸円製材さんです。

こちらは30cmを超える厚い材や、太い丸太を沢山お持ちでした。

バブルの頃には一枚数百万円で売れたような、そんな材も多くありました。

木にはそれぞれ一つ一つ雰囲気があります。

この欅材は由緒ある神社にあったようです。数百年級とのことです。
6.新井木工所(秩父市)
最後にお邪魔したのは秩父市にある新井木工所さんです。秩父の街中にあります。

入り口には比較的小さなテーブル材などが飾っております。

そしてビックリ( ゚Д゚)!奥には沢山の材と大型の機械が沢山ある木工場でした。

そちらで作られたテーブル材。奥が欅、手間は栃です。磨かれて塗装されてもうすぐ出荷だそうです。美しい!

綺麗に整理整頓されていて、木も喜んでいるようです。

店頭で販売されている長椅子。すべて欅材だと思います。とても綺麗でお買い得でした!

近頃大人気の『イチローズモルト』樽を使った木工品もありました。木は本当に素晴らしいです。

今回の旅を約2分でご覧頂ける動画を作りました。製材所の中で気を移動するシーンなどをご覧ください。
今回はおかげ様でありがたい出逢いが沢山ありました。この無垢材を生かした新しい店舗がどう出来ていくか。またお知らせ致します。お楽しみに!