かつ吉各店の店内に飾られている書や骨董、歴史、かつての仲間をご紹介していきます。
蕎麦猪口(そばちょこ)
江戸中期から明治初期の陶工たちによって焼かれた蕎麦猪口(そばちょこ、そばちょくとも読みます)。
こちらはかつ吉新丸ビル店の蕎麦猪口。500個以上がお店正面の棚に並んでいます。
すべて伊万里焼(佐賀県の有田付近で焼いた磁器)で、江戸から明治にかけて、実際の生活の中で使用されていたものです。
職人たちの手によって描かれた多彩で味のある絵柄と染付けの呉須(ごす、陶磁器に使われる天然の顔料の一種)の青の虜になってしまった店主が、あちこちで買い集めたものが、いつの間にか3千数百個にもなってしまいました(そのせいか、市場に出回るものがなくなり、後に人気が出た事もあって、価格がかなり上がってしまったそうです。)
渋谷かつ吉には約千個、水道橋かつ吉には約2千個の蕎麦猪口が飾ってあります。