キッコーマンさんから頂いた『醤油樽』
2014.10.20
新しく作りました日比谷店に使っている材木の中に『醤油樽』を使っているのをご存知ですか?下の画像の黒い木がかつて醤油樽だった杉材です。大昔キッコーマンさんから譲り受けたものを弊社の倉庫で保管しておりました。
店内の新しい材木はほとんどが欅(けやき)材です。今回は全てを欅材で作ろうと思いましたが、やはりかつ吉にはこの材木だろうということで、大雪が降った2月に白州まで取りに行きました。この雪の影響でお店の完成も少し遅れました。
醤油樽の歴史は古く戦国時代後期に京都周辺において広まっていき、江戸時代には日本国中へ普及したそうです。昭和30年代に木樽を解体した際、先代が野田工場より頂いたものですから大切に使わないとと思っております。
どんな樽かといいますとしたの上の画像のような大きな貯蔵樽です。日比谷店で使っている材木は底の部分です。※写真引用sozai tachou様 http://sozaitecho.com/?p=1306
店内にほのかに漂う香りは木に染み込んだ醤油の香りです。50年以上の月日が経っても未だ香り続けるって不思議です。
今回の記事は『キッコーマン国際食文化研究内』の文献を参考にさせて頂きました。これからも日本の食文化を学び、大切にしていきたいと思います。最後までお読み頂き有難うございます。